2020年09月28日
今年の初めに新型コロナウィルスが世界中で流行してから、身体のだるさ、頭痛を訴える人が多くなっています。その原因はマスクによる酸素欠乏であることが明らかです。職場や学校、スーパーマーケットなどの公共の場ではもちろん、家庭内でも常時マスクをしている方が多く、マスクの中にこもった呼気を吸い続けることで、血中の酸素濃度の減少が起こり、頭が十分に働かなくなり、頭痛や吐き気、眠気が催されます。熱中症にもなりやすくなります。
これらの問題だけでなく、マスクをすることにより、嗅覚が遮断されます。道を歩いていて、花の香りや美味しそうな料理の匂いがすると、「ああ、いい匂い」と感動するはずです。嗅覚は脳と密接な関係にあり、鼻から様々な匂いが入ってくることにより、脳が活性化されます。ところが、マスクを長時間することにより、この反応が遮断されて脳が鈍感になり、物忘れなどの症状が現れるのです。
こまめな換気や深呼吸、人のいないところでは、積極的にマスクを外し新鮮な空気を吸い込む、入浴して血の巡りを良くすることも有効です。また、ティータイムには香りのよい飲み物を飲み、匂いを嗅ぐことで気分が良くなり、脳が活性化します。良い香りを嗅ぐと自然と深く吸い込み、酸欠の予防にもなります。ラベンダーやグレープフルーツなどを使ったアロマセラピーも良いですね。
浅い呼吸になると、知らず知らずのうちに鎖骨の下の筋肉(小胸筋、大胸筋)が収縮し、深く呼吸することが難しくなったり、肩こり、動機、息切れ、頭痛の原因にもなるので、当院では、小胸筋の調整や後頭骨の下の詰まりを和らげる治療をします。これにより、頭がスッキリします。