2025年02月17日
今年の冬は気温が非常に低く、寒さがこたえますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。こんな時は温泉に入るに限ります。一般的に温泉が体にいい理由は、以下の3つです
・体を温める温熱作用のほか水圧・浮力、清浄作用。
・温泉の成分が皮膚を通して体内に吸収され、体の機能が健康になる化学的効果。
・血管を若返らせるといわれる物質、一酸化窒素(NO)が増える。温泉の温熱効果と相まって、血管が広がって血流が良くなり、高血圧の予防に効果があります。
温泉とは、源泉の温度が25℃以上あるもの、あるいは、地中から湧き出る水、水蒸気、その他のガスで、定められた規定量以上の化学成分を含むものと温泉法で定義されています。
温泉=温水+化学物質+環境要因 なのです。
・関節痛、腰・肩・四肢の筋肉痛、頚肩腕症候群の改善
・脳卒中・神経疾患・運動器疾患に伴う関節拘縮
・末梢循環障害の血行改善。ケガ・床ずれ・火傷などの皮膚再生治癒促進
温泉は以下のような化学成分を多く含む点で家庭風呂と異なります。
①重曹(炭酸水素ナトリウム)、食塩(塩化ナトリウム)成分などによる保温・温熱作用の持続
②二酸化炭素や硫化水素による血管拡張作用:末梢血液循環の改善(冷え性などの改善)
③酸性泉による殺菌効果
④アルカリ性泉 アルカリ性泉の効果はセッケンの作用と同じで、皮膚表面の角質や皮脂をはがして溶かし込んでしまい、そのぶん皮膚がツルツルに滑らかに感じることができる、いわゆる美肌の湯の効果である。弱アルカリといわれるpH7.5~8.5程度が最適である。
・疼痛緩和
循環改善に伴い痛みを出す物質(発痛物質)が除去されても痛みが和らぐ
・筋や関節拘縮の改善
筋肉の緊張が和らぐ。腰痛、肩こり、五十肩などに効果がある。
・血流増加・血管拡張を促す
・鎮痛効果、代謝の促進をはかる
・疲労回復
・傷んだ組織を修復する
人体に熱が加わると、ホメオスタシスのために元の体温に戻ろうとする。刺激や外敵から自分を守る機能が出現するために、免疫力や生体防御能力を高めることで備える。NK細胞は主に血液中に存在し、リンパ球に含まれる免疫細胞の一つで、生まれつき(ナチュラル)外敵を殺傷する(キラー)能力を備えているため「ナチュラルキラー(NK)細胞」と呼ばれている。NK細胞は自らの体内を幅広く行動し、ウイルス感染細胞や腫瘍細胞などの異常細胞を発見すると攻撃を仕掛ける。NK細胞活性は入浴後1~2日上昇する。
組織修復力を改善する代表にHSP(ヒートショックプロティン)がある。温熱刺激で細胞が損傷されても新しいたんぱく質が作られる。HSPは、平常状態の細胞内に広く分布するたんぱく質である。温熱、虚血、感染、放射線等の種々のストレスによっても誘導され、変性したたんぱく質の修復を行うことが知られている。
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