2023年11月20日
イソフラボンは大豆に多く含まれているポリフェノールのひとつで、大豆の胚芽(生長すると芽になるところ)に多く含まれている抗酸 化物質の一種です。イソフラボンは大豆の「えぐみ」の原因物質として存在しています。女性が閉経とともに分泌されなくなる女性ホルモン「エストロゲン」と似た化学構造と働きをすることがわかり、脚光を浴びています。
・肌の新陳代謝が良くなり、お肌がピチピチになる
・髪のツヤ、ハリを保つ
・卵巣内の卵胞を成熟させて卵子を育て、排卵に備える
・子宮内膜を厚くし、受精卵の着床を準備する
・丸みのある女性らしい体を作る
・コレステロールの増加を抑えて動脈硬化を防ぐ
・骨を丈夫にする
・自律神経を安定させる
*以上から分かるように、女性に必要不可欠な栄養素です
加齢とともにエストロゲンの分泌量が減少すると、やがて更年期、閉経を迎え、それに伴い、「更年期障害」と呼ばれる体と心のトラブルがみられることがあります。そこで大豆イソフラボンは、エストロゲンの不足を補うことにより、トラブルを予防してくれるのです。大豆イソフラボンを多くとっている人は、ホットフラッシュ(更年期障害による、ほてり・のぼせ)が見られにくいという報告もあります。これは大豆イソフラボンの化学構造がエストロゲンとよく似ており、不足したエストロゲンに代わってその受容体と反応し、補足的に働くからです。
*1日40~50mg必要です。
納豆 1パック(50g) 65.0mg
大豆飲料 125ml 69.0mg
豆腐 1/2丁(110g) 55.0mg
油揚げ 1/2枚(75g) 52.5mg
大豆煮 50g 30.0mg
きな粉 おおさじ1(6g) 15.6mg
みそ おおさじ1(18g) 7.2mg(約1食分当たりの含有量mg)
ザクロや亜麻の種子(北欧でパンやクッキー生地に使われる)、ライ麦
食生活の欧米化により、豆腐などの大豆製品の消費量が減ってきている今、日本人の1日の平均摂取量は18mgと、目安をかなり下回っています。意識して積極的にとらないと不足しがちな栄養素といえるでしょう。
更年期の症状以外にも、イソフラボン食品を摂取すると、脳の血液循環を良くし、脳細胞自体の働きを活発にする働きがあります。記憶力を高めてやる気を起こす働きもあると考えられていますので、受験生にもおススメです。