2023年04月24日
地球上のあらゆる生命体(動物、食物)は、太陽の光から多大な恩恵を受けています。なかでも人間は、太陽の光と夜の暗闇を感知して、自律神経である交感神経と副交感神経を切り替えを行い、ホルモンや生理機能のバランスと整え、健康な体を保っています。太陽を浴びることにより、目から脳の中心である視床下部に光が入り、女性ホルモン、脳内ホルモン(セロトニン、メラトニン)、が分泌され、体内時計を整え、ストレスを和らげたり、情緒を安定させたりしています。
光の強さは、晴れの日で10000ルクス、曇りの日でも4000ルクスあります。一般的な蛍光灯は、晴れの日の10分の1程度の1000ルクスしかありません。そのため、家の中の人工的な光では、効果が十分とは言えないようです。健康のためには、できるだけ屋外に出て太陽を浴びると良いですね。
女性の体内では、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が分泌されます。これらは、女性本来の魅力を作りだしたり、妊娠や出産をスムーズに行うために非常に重要な役割をしています。この二つのホルモンがバランス良く分泌されることにより女性の生理機能が保たれ、健康を維持しています。
セロトニンは気分や意欲などの情動に関与しており、十分に分泌されると、人に満足感、高揚感、幸福感をもたらします。また、血圧、酸素吸入量、血糖値が安定し、筋力、忍耐力が上がります。逆に太陽に当たる時間が少なくなりセロトニンが不足すると、脳の働きが鈍って集中力に欠け、不眠症、うつ病、肌荒れ、肥満、イライラが多くなります。
人間は朝太陽を浴びることにより最初にセロトニンが作られ交感神経が優位にはたらき、夜になると、副交感神経が優位にはたらき出し、セロトニンがメラトニンに変わり睡眠を誘発します。メラトニンには免疫を上げ、若返りの効果もあります。
この他にも成長ホルモン、インスリン、プロラクチンなどの重要なホルモンも分泌されています。