2021年05月31日
私たちの身近にある調味料「塩」には食卓塩と天然塩の2種類があり、それぞれの特徴や味も異なります。ここでは、食卓塩と天然塩の違いについてご説明します。
塩化ナトリウムの純度が99%以上で、塩化ナトリウム以外のミネラル分がほとんど除去されています。これは、食品会社の工場で作られます。この高純度の食卓塩が体内に取り入れられると、万病の元と言われる活性酸素が発生します。また、塩化ナトリウムしか入っていないため、体内のミネラルバランスが大きく崩れ、様々な生活習慣病の原因になります。お値打ち価格を謳っている外食産業は、コスト削減のため、この安価な食卓塩(アジシオ)を使う傾向にあります。
高血圧(腎臓から血圧を上げるホルモンが出る)
心筋梗塞危険度アップ
糖尿病悪化
交感神経過緊張、代謝ダウン、免疫力ダウン
骨や歯がもろくなる、傷が治りにくくなる、など
天然塩は塩化ナトリウムの純度が約80%、残りはマグネシウムやカリウム、亜鉛、カルシウムなどのミネラル成分で構成されています。ミネラルバランスが既に整っているため、身体への負担が殆どありません。。特に夏場に汗をかいた後、水分補給だけでなく、必須栄養素であるミネラルを補える天然塩をしっかり摂って下さい。天然塩は海水を汲み上げ天日干しをする方法、海水を煮詰めて作る方法などがあります。テレビのCMなどで、減塩しょうゆが良いとか、塩分控えめなどと言っていますが、大事なのは、食卓塩を避けて、天然塩を摂ることです。伯方の塩や、宮古島の塩などがおススメです。食卓塩より金額が高いと言っても、数百円の違いです。
人間の体は約60%水分で出来ており、その内で、塩分は約0.85%と言われています。ちなみに、海水、羊水、血液、点滴(リンゲル液)の組成はほぼ一緒です。体内機能を正常に維持するには、適切な塩分量を摂る必要があります。体内に必要な塩分量は、「水分量(体重の約60%)×塩分濃度(0.85)」の計算式で求めることが出来ます。
また、1日の食塩摂取量は、男性が8.0g未満、女性は7.0g未満と厚生労働省が公表している「日本人の食事摂取基準」で決められています。この数値を参考に、1日に必要な天然塩を摂るように心がけてみてください。
現代は手軽なインスタント・レトルト食品・ファストフードに頼りがちな食生活の方も多くいらっしゃいます。これらには、身体によくない塩が使われていることが多いのです。また、食卓塩と天然塩の違いに対する理解不足から、やみくもに、減塩、減塩と恐れている方が多く、それによってミネラルバランスが崩れます。正しい知識を持って、天然塩を摂るように心掛けて下さい。必要な量が足りていない人が多いと思います。ミネラルはもちろん、様々な栄養をバランス良く摂るには、なるべく多くの種類の食材を満遍なく食べることが理想です。足がつってしまった時には、天然塩を一つまみ舐めて、水を飲むと良いですよ。